よりよい社会、環境、業界の未来を願ってさまざまな活動を続けています
2025.01.28
最近、お客様や友人から、
「うちに今度浄水器つけたんよ。おいしい水が飲みたいからねぇ」
「今度、浄水器つけようと思うんだけどどこのがいいかなぁ。君、水道屋なんだから詳しいいっしょ?」 とか聞かれるんですよ。
正直、ハイそれじゃこれにしましょうっつって工事も請負えば仕事にもなるし、良いんですけど、なんだかねぇ。
水自体を供給しているわけではないし、一界の水道屋なのでそこまで考えること無いかなぁとは思うのですが、なんかクヤシイ~。
広島市の水は他所様と比べても、かなりおいしく清潔な水を充分に供給されているはずなのですが、さすがは広島市水道局。この状況に安穏とせず、水源である太田川の源流域を自ら取得し(当然森林地帯、しかも市外)整備するという事業に取り組んでおられます。
と、くれば、もうわれら青年部も微力ながらもその源流域の整備のお手伝いするしかないでしょう。
実はこの活動はすでに2年前から親会合同で行なわれており今回で3回目を迎えました。1年目2年目は主に植林を行いました。植林した木々は森の保水力を高める落葉広葉樹。なるべく自然に近く、気候、風土に合ったものを、ということでした。
今年の活動は、森の中に陽光を入りやすくし、森の生命力を高めるために、すでに成長した木々の下枝を切り落とすという枝打ちを行ないました。これにより下草も茂り、雨による土の流出も防ぎます。
さて、当日。
10月にも中旬を迎え、そろそろ寒くなってきた朝早く、しかもかなり山奥であるにも関わらず青年部と親会の面々、それに作業のご指導をいただく水道局の皆様方が続々と集まってまいりました。
まず、作業手順の説明。自分の背丈より低い位置に生えている枝を幹からのこぎりにて切り取るわけですが、日ごろビニールパイプを切り刻んでいるわれらにとってはお手の物。そういえば、去年の植林では、ここぞとばかりに植林用の穴をガンガン掘りまくっていた人もいたなぁ。ヽ(´―`)ノ
作業風景
また来年も行くけんねぇ~。
説明によると、かなり広い地域にたくさんの木があるのでボチボチ行きましょう。あまり足元の悪いところまでは行かないで結構です。怪我をされては大変ですから。とのことでした、が。
いざ始まってしまうと、こりゃもうなんか知らんけど水を得た魚、いや水を得た水道屋状態。みんななんかたまってのカイナ。そこそこ急傾斜、足元は悪いにもかかわらず。見渡す森を蹂躙、傾斜地を列を組んで枝打ちしていく様は山岳ゲリラ掃討作戦のような有様。気がついてみると、ちょうど身の丈ぐらいの高さで下からスコーンと見渡せる森に変わってました。(写真も担当していたワタクシは完璧に出遅れ、ほとんどなんも出来なかったのは言うまでも無い)
かなりの面積があったにも関わらず(多分予定面積を超えてるとおもふ)1時間弱で全て終了。あっという間の出来事でありました。そこはやはり、水を扱うものたちがその源を守ろうとする心根というべきものでしょう。(そういうことにしといて)
久しぶりに森の中にいた(あばれた?)せいでしょうか、皆一様に朗らかな笑顔で森を後にしていたのが特に印象的だったということを最後に記しておきましょう。
終わりになりましたが、ご協力いただきました広島市水道局職員の皆様。また、常日頃この森を守るために作業しておられる皆様に感謝いたします。
青年部名 | 広島市指定上下水道工事業協同組合青年部 |
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事業名 | 太田川源流の森・水源涵養モデル事業 |
担当者 | 盛谷 一生 |
実施時期 | 平成15年10月18日(土) |
参加者 | 総勢:12名 |